永田町用語・業界用語の政治用語一覧
139語を収録
日本の政治の中心地。国会議事堂、首相官邸、各政党本部が集中する東京都千代田区の地名。「永田町の論理」「永田町の常識」など政界特有の価値観を指す言葉が多い。「永田町と国民の感覚の乖離」がしばしば指摘され
中央省庁が集中する東京都千代田区の地名。官僚機構の代名詞として使われる。「霞が関の抜き打ち」「霞が関の抵抗」など官僚の行動を表現する言葉が多い。政治主導か官僚主導かの議論では「永田町対霞が関」という構
東京証券取引所がある東京都中央区の地名。金融・証券業界の代名詞として使われる。「兜町が反応した」といえば株式市場の動きを意味する。永田町の政策決定が兜町に影響を与え、兜町の反応が永田町の政策を左右する
政治家が集う料亭や飲食店が多い東京都港区の地域。政治的な会合が行われる場所としても有名。「赤坂での密談」という表現が政治報道で用いられることがある。永田町から近く、官僚や政治家の夜の社交の場として機能
料亭で政治的な密談や取引が行われること。55年体制下で盛んであり、自民党の派閥政治と結びついていた。密室での調整や取引が行われ、透明性に欠ける政治の象徴とされる。田中角栄元首相の料亭政治が特に有名。現
会議や決定の前に関係者に事前説明し了解を得ておくこと。日本政治の特徴的手法で、合意形成型の意思決定の核心をなす。「根回しが不十分」と政策が破綻することがあり、政治力の指標となる。官僚組織では「稟議書」
本心を見せずに駆け引きを行う高等な政治技術。言葉よりも態度や雰囲気で意思を伝える手法。田中角栄や竹下登など昔の政治家に長けた人物が多かったとされる。「腹芸のできる政治家」は褒め言葉でもあるが、透明性の
水面下の交渉や根回しに長けた政治家の呼称。表に出ずに裏で調整や取引を行う能力に優れた人物を指す。「寝業」とも書き、柔道の寝技に由来する。自民党の幹事長や国対委員長など調整役のポストに就く政治家に多く見
特定の政治家を専属で取材する記者。政治家と密接な関係を築き、日常的に動向を追う。「番」と略され、各社が主要政治家に番記者を配置する。朝の自宅前での「朝駆け」や夜の「夜回り」など独特の取材慣行がある。政
報道しないことを前提とした取材。政治家が本音を語る際に用いられる。「完全オフレコ」と「背景説明(バックグラウンド)」の程度がある。オフレコ破りは記者と政治家の信頼関係を損なう重大なルール違反とされる。
政治家が移動中に記者団の質問に立ち止まって答える非公式な取材。「ぶら下がり取材」とも呼ばれる。首相の官邸入りや国会入りの際に行われることが多い。短い時間での発言が切り取られて報道されるため、真意が伝わ
記者が夜間に政治家の自宅等を訪問して取材すること。政治記者の伝統的な取材手法で、政治家がリラックスした状態で本音を語ることを期待する。「夜回りでの内部情報」は特ダネの源泉となる。記者と政治家の「持ちつ
記者が早朝に政治家の自宅等を訪問して取材すること。夜回りとともに政治記者の伝統的取材手法。早朝5時頃から自宅前で待機し、出勤前の政治家に声をかける。「朝駆けでつかんだ情報」は新聞の特ダネの基礎となる。
記者と政治家の非公式な意見交換。オンレコとオフレコの中間的な扱いで、「背景説明」とも呼ばれる。情報源を明かさずに「政府筋」「党幹部」といった曖昧な形で報道されることが多い。記者クラブ単位の懇談もある。
政治家や官僚が意図的にメディアに情報を漏らすこと。政治的目的で行われることが多く、政敵への攻撃、政策の事前反応調査、世論誘導など様々な動機がある。「情報をリークした」という形で情報源の特定が政治問題化
メディアを通じて世論の反応を探るために流す情報。試験的な政策案の発信として使われる。「観測気球を上げる」という表現で、政府や政党が政策の反応を事前に探る手法。反応が悪ければ「そのような事実はない」と否
国会答弁などで明確な回答を避け、曖昧な受け答えをすること。仏教の禅問答にたとえた表現。質問と回答がかみ合わず、「禅問答のような議論」と批判されることがある。野党が政府の答弁を批判する際に使う表現。実質
質問に対して回答を控える際に使う常套句。事実上の回答拒否でありながら、丁寪な表現とされる。「予断を持ってお答えすることは差し控えたい」などのバリエーションがある。司法案件、外交問題、人事などで頻繁に使
国会答弁での常套句。「やるつもりはない」の婉曲表現とされることもある。「前向きに検討します」と言いながら実際には何もしないことを揉揄した「検討します詐欺」という言葉もある。永田町用語の代表例で、政治の
「適切に対応する」意味の国会答弁用語。実際には対応しない場合も多く、「善処します=何もしません」という解釈も広く知られる。「前向きに検討」と並ぶ永田町用語の代表例で、実質的には回答を回避するための常套
残念に思うという意味の外交・政治用語。謝罪を避けつつ不快感や批判を示す際に使われる。「遺憾の意を表する」は外交上の抗議の常套句であり、国際問題や不祥事への対応で頻出する。謝罪と受け取られがちだが法的責
「淡々と進める」意味で使われる政治用語。批判や反対意見を受けても方針を変えず進める姿勢を示す際に多用される。翁長沖縄県知事が菅官房長官の「粛々と進める」発言を「上から目線だ」と批判したことで話題になっ
強い決意を示す政治的表現。重要法案の審議や政策推進、政治改革への取り組みなどで首相や大臣が使用する。「不退転の決意で臨む」と宣言することで政治的コミットメントを強調する。しかし実際には方針転換すること
政治家が批判を受けた際に使う常套句。「丁寧に説明してまいります」と繰り返しながら実際の説明が十分になされないことが多い。安倍政権で森友・加計問題への対応として多用され、野党から「丁寧に説明すると言いな
具体的な理由を明かさずに決定を正当化する際に使われる表現。「総合的・俯瞰的に判断した」などの形で用いられる。日本学術会議の会員任命拒否問題で菅首相が使用し大きな議論を呼んだ。判断過程の不透明さを覆い隠
国会答弁で仮定を含む質問を回避する際の定番フレーズ。「仮定の質問にはお答えを差し控えさせていただきます」という形で使われる。安全保障問題や外交問題など将来の対応を問われた際に多用される。野党からは「国
回答を避ける際の常套句。司法案件、外交交渉、人事などで「コメントは差し控えさせていただきます」と使われる。官房長官の記者会見で特に頻出し、「差し控え」の連発が報道の自由との関係で議論になることがある。
具体的なケースについてのコメントを避ける際に使う表現。「個別の事案についてはお答えを差し控える」という形で用いられる。法務大臣が検察の捜査案件について聞かれた際や、外交問題の個別事例について問われた際
政治家の資金問題を総称する言葉。政治資金規正法違反、収賄事件、裏金問題、企業献金の透明性など幅広い問題を含む。ロッキード事件、リクルート事件、東京佐川急便事件など「政治とカネ」の問題は戦後政治史を通じ
政治家自身の待遇を削減する改革。議員定数削減、歳費カット、政党交付金の見直しなどを含む。日本維新の会が党是として掲げたことで広く知られるようになった。「まず政治家が自ら身を切ることで国民に負担を求める
一般社会とは異なる政界独特の価値判断基準や行動原理。「永田町の論理では国民は納得しない」という形で批判的に使われることが多い。派閥の力学、年功序列、談合文化などがその内容とされる。政治不信の背景として
政権の行方に関わる政治的動向。「政局になる」とは政権交代や首相交代の可能性が生じることを意味する。「政策より政局」と批判されることが多く、政策議論よりも権力闘争に明け暮れる政治家への批判表現として使わ
政治情勢の見通しや判断力。ベテラン政治家に求められる資質で、選挙の勝敗や政局の変化を読む能力を指す。「政局観の鳥い」政治家は信頼を集め、実力者として重用される。二階俊博や青木幹雄など政局観に優れた政治
指導者が周囲の人々を引きつける力。政権の安定度を測る指標として用いられる。内閣支持率、党内の結束力、選挙での集票力などが測定基準となる。「求心力の低下」は政権危機のサインとして注目される。人事権が求心
求心力の反対概念で、政権から人心が離れていく状態。内閣支持率の低下、党内反主流の勢力拡大、造反の動きなどがその征候。「遠心力が働き始めた」と政治記者が分析する場合、政権交代や党首交代の可能性が高まって
求心力を失い実質的な影響力がなくなった政治指導者。英語で「跛行鴨」の意味。任期末期の大統領を指す米国政治用語が日本でも使われるようになった。日本では首相の支持率が急落し、党内からも見放された状態を指す
政治家が引退する際の名誉ある退き方。重要ポストを最後に務める、大きな政策を実現してから辞めるなどの形をとる。「花道を用意する」とは先輩政治家が引退しやすい環境を整えること。世代交代を円滑に進めるための
不祥事を起こした政治家が選挙で当選することで「禅を済ませた」とされること。神道の浄化の儀式に由来する。有権者の審判を経たという論理で過去の責任が免除されたとする考え方。「禅が済んだ」として復帰する政治
特定の立場を表明させることで忠誠心を試すこと。政策の賛否表明で使われる。キリスト教徒への迫害に由来する表現。党議拘束や重要法案採決で「踏み絵を踏ませる」ことで党内の結束を図る。「郵政民営化法案への賛否
不満のたまった勢力に発言の機会を与え、不満を解消させること。党内の反主流派や若手議員の不満を和らげるために使われる政治技術。「ガス抜きのための委員会」「ガス抜きのための懇談会」という形で行われる。根本
最も重要で優先度の高い政策課題を意味する政治用語。政権の看板政策を指す。住所表記の最初に由来し、「最優先事項」という意味で政治的に使われる。「憲法改正が一丁目一番地」「経済対策が一丁目一番地」など政権
相手側の提案・要求をそのまま受け入れること。野党案を与党がそのまま採用する場合や、党内の反対意見を無視して島国的決定を受け入れる場合などに使われる。「丸のみ」は交渉力の弱さを示す批判的なニュアンスがあ
どちらにも解釈できる曖昧な表現や決着。関係者が納得できるよう配慮した妥協案として使われる。玉虫の光沢によって見る角度で色が変わることに由来する。政党間交渉、外交共同声明、党内調整などで「玉虫色の決着」
交渉や議論の最終的な着地点。関係者が受け入れ可能な妥協点を指す。「落としどころを探る」とは交渉前にあらかじめ着地点を設定すること。于野党交渉や党内調整で「落としどころが見えた」という形で報道される。最
事前に関係者間で結果を決めておくこと。本来は建設業界の入札談合を指すが、政治でも「事前に結論を決めておく」という意味で使われる。国会審議の形骸化や党内議論の形式化が「談合で決まっている」と批判されるこ
特定の政治家の後継者候補を指す表現。「ポスト安倍」「ポスト岸田」など現職の名前の後に「ポスト○○」として使われる。総裁選前に「ポスト○○」が誰かという議論が活発化し、メディアも大きく取り上げる。「ポス
特定の候補者を総裁選等に擁立すること。派閥やグループが「誰を担ぐか」は最も重要な政治判断となる。「神輿を担ぐ」という表現も使われ、担ぐ側の思惑や計算が政局を動かす。「担いだけ担いで降ろす」という無責任
田中角栄・三木武夫・大平正芳・福田赳夫・中曽根康弘の5人の略称。1970年代から1980年代にかけて自民党の権力を巡り激しい訇争を繰り広げた。各自が派閥を率い、総裁選での合従連衡が政局を動かした。「三
安倍晋太郎・竹下登・宮澤喜一の3人の略称。1980年代に「ニューリーダー」と呼ばれ、三角大福の後継世代として注目された。竹下が経世会、安倍が清和会、宮澤が宏池会を継承し総裁を争った。「三角大福中」と同
山崎拓・加藤紘一・小泉純一郎の3人の略称。1966年初当選の同期で、盟友関係で知られた。派閥を超えた連携が特徴で、自民党政治における「同期の絆」の象徴的存在。加藤の乱では小泉・山崎が加藤を支えたが最終
特定の政治リーダーの下で当選した議員群の通称。「小泉チルドレン」「小沢チルドレン」など話題のリーダーの名前を冠して呼ばれる。2005年郵政選挙の「小泉チルドレン」が最も有名。経験不足で政策能力に疑問を
党の方針に反した候補者に対抗して送り込まれる候補者。2005年の郵政選挙で有名になった。小泉首相が郵政民営化に反対した自民党議員の選挙区に「刺客」候補を立て、多くが当選した。「刺客を送る」という手法は
政治において通常は行うべきでないとされる手法。重要法案の強行採決、不意打ち解散、党内手続きの無視などが当たる。「禁じ手を使った」と批判されると政治的ダメージが大きい。参議院での問責決議可決後の解散や、
衰議院解散の正当性を示す理由。「解散の大義」が問われるのは、首相の解散権が恉意的に使われていないかを検証するため。「大義なき解散」と批判されると政権への不信感が増す。2014年の安倍政権による解散は「
国民に対して政策や政権運営の是非を問うこと。解散総選挙の名分として「国民の信を問う」と使われる。消費税増税や安全保障政策の転換時に「信を問う」として解散が行われた例がある。実際には政権に有利なタイミン
国民の意思・意見。選挙結果が民意の反映とされるが、何をもって「民意」とするかは議論がある。世論調査、選挙結果、住民投票などが民意を測る手段とされる。「民意を受け止める」「民意に背く」などの表現で政治的
選挙における追い風・逆風。世論の流れを指し、「風が吹く」と特定の政党に有利な世論が形成されることを意味する。「風頼み」は政策よりも雰囲気で投票を得ようとする姿勢として批判的に使われる。2009年の政権
政治状況の大きな構造変化。政権交代、新党ブーム、有権者の投票行動の大転換などを指す。「政治の地殻変動が起きている」と報道される場合、従来の政治構造が根本から変わる可能性を示す。1993年の非自民連立政
既存の政党が解体・再結成されること。1993年の非自民連立政権誕生時に新生党、新進党、さきがけ日本新党などが誕生したのが代表例。「政界再編」は常に予測されるが実際には実現しないことも多い。「政界再編屋
主要政党同士が連立政権を組むこと。自民・民主の大連立構想が2007年に話題になったが実現しなかった。ドイツの大連立など海外では前例がある。「野党の存在意義がなくなる」「健全な民主主義が機能しなくなる」
国家的な危機。政治家が重大局面を強調する際に使う表現。2017年の衰議院解散で安倍首相が「国難突破解散」と銘打った。北朝鮮問題や少子高齢化を「国難」と位置づけたが、「解散の口実に過ぎない」と批判された
党内の全勢力が一致団結すること。総裁選後に敗れた陣営も含めた協力体制を意味する。「挙党一致体制で臨む」とは総裁選後の定番表現。総裁選での対立が残ると「挙党一致が実現できていない」と政権運営の不安定さが
選挙や党内抗争の終結後、対立をやめて協力すること。ラグビー用語から転用された。安倍政権が総裁選後に多用したことで政治用語として定着。「ノーサイド」と言いながら実際には不満が残り、協力が形式的にとどまる
選挙や党内選挙で功績のあった人に対して要職で報いること。人事の基準の一つであり、「論功行賞人事」と批判されることが多い。総裁選で勝利した候補を支持した派閥や議員が重要ポストに就く構図が典型的。「適材適
党内の主流から外れ、要職に就けない不遇な状態にあること。総裁選で敗れた側の議員が「冷や飯を食わされる」ことがある。「冷や飯組」とも呼ばれ、党内権力構造の象徴的表現。不遍時代を経て復権した政治家も多く、
選挙に落選し、議員の身分を失っている元議員のこと。次の選挙での復帰を目指し、地盤培養活動を続ける。経済的には非常に厳しく、秘書給与や政党からの支援が主な収入源となる。「浪人中」の活動が当選後の政治活動
日常的に選挙区で支持基盤を固める活動。挨拶回り、国政報告会、冒婚葡祭への参列、地元イベントへの参加などが含まれる。公職選挙法では選挙運動期間外の「事前運動」が禁止されているが、地盤培養行為は政治活動と
政治家が行政機関に対して便宜を図るよう働きかけること。特定の企業や個人のために行政の判断を歪める行為として問題視される。「口利き政治」は政治不信の大きな原因。「あっせん」との境界線が曖昧で、「政治活動
特定の地域や団体に予算や事業を誘導する政治行動。「利益誘導型政治」は55年体制下の自民党政治の特徴とされた。地元への道路や橋の建設、補助金の獲得などが典型例。「我田引き」と批判される一方、地方の発展に
特定の政策分野に精通し、関連省庁や業界団体と密接な関係を持つ議員。「道路族」「農林族」「文教族」など政策分野別に呼ばれる。予算獲得や法案修正に影響力を持ち、関連業界からの政治献金も受ける。「政官業の鉄
政策に詳しい議員の呼称。委員会での質疑等で専門性を発揮する。「政策通」と評価される議員は党内でも重用され、政策立案で中心的役割を果たす。族議員と重なる部分もあるが、政策通はより幅広い知識を持つとされる
議論に優れた政治家の呼称。国会審議やテレビ討論で活躍する。「国会の論客」として知られる議員は予算委員会等で政府を追及する役割を担う。野党議員に多く、質問の切れ味で政権の弱点を突く。「論客」と呼ばれるこ
長い経験と高い影響力を持つベテラン政治家。当選回数が多く、党内での発言力も大きい。「重鎮」の意見は党の方針に影響を与えることがあり、総裁選でも重鎮の支持が当落を左右する。党参与、副総裁、最高顧問などの
引退後も政治的影響力を持つ元大物政治家。「長老支配」と批判されることがあるが、その経験と人脈は党運営において重要。「長老の意見を聞く」という形で政治判断に影響を与え続ける。「院政」にたとえられることも
当選回数が少ない議員。一般に当選3回以下を指すことが多い。党の将来を担う存在として期待されるが、党内での発言力は限定的。「若手の声を聞く」という形で党の刷新を図る演出が行われることもある。若手議員の勉
当選回数4〜6回程度の議員。政策の実務能力が期待され、部会長や副大臣、政務官などの要職に就くことが多い。「中堅・若手」と一括りで党の活力を示す表現として使われる。入閣を待望する層であり、「入閣待機組」
当選回数が多い経験豊富な議員。7回以上を指すことが多い。大臣経験者が多く、党内での影響力も大きい。「ベテラン議員の存在感」が党の安定に寄与する一方、世代交代が進まない要因ともなる。選挙区が「世襲」化す
各政党において国会運営の戦略を立案し、他党との交渉にあたる責任者。通称「国対委員長」と呼ばれ、政党の国会戦略の要を担う。与党の国対委員長は法案の円滑な審議を進める役割を持ち、野党の国対委員長は政府・与
政治の世界で、根回しや調整工作を得意とする政治家を指す隠語。表舞台で活躍するよりも、裏方での交渉や合意形成に手腕を発揮するタイプの政治家を評価する表現である。国会運営や党内調整において重要な役割を果た
内閣の大幅な改造を指す表現。多くの閣僚を入れ替える大規模な人事異動を意味し、政権の创新や活性化を図る狙いがある。支持率が低下した内閣が人心一新を図るために行うことが多い。「刀を振るう」という表現も同様
政治家や閣僚候補を推薦し、その人物を支持することを表明する行為。政党の幹部や有力政治家が特定の候補者を「担ぐ」ことを意味し、党内人事や選挙において重要な行為である。総裁選では派閥の領袖が特定の候補者を
政党の代表や総裁の地位を、選挙によらず話し合いで後継者に譲ること。現職のリーダーが自ら引き、後継者を指名または支持する形で行われる。自民党ではかつて禄譲による総裁交代が行われたことがあり、政権の安定的
国会議員が選挙で当選した回数。政治家の経験と実力を示す指標とされ、党内人事や閣僚人事に大きな影響を与える。自民党では当選回数に応じたポストの相場があり、初当選から大臣経験までのキャリアパスが概ね決まっ
政治の世界で、かつての年功序列型の人事慣行を指す言葉。当選回数や在職年数に応じてポストが割り当てられる仕組みで、「須訳どおり」の表現が使われる。自民党では当選回数に応じたポストの相場があり、須訳が彷徨
議会政治において、議席数の多数を背景に政策を推進すること。「数の力で押し切る」という表現で使われ、多数派工作や強行採決の文脈で用いられる。民主主義の原則である多数決と、少数意見の尊重とのバランスが議論
党内で役職に就かず、政策立案や党運営において目立たない一般議員のこと。戦国時代の足軽の陣笠に由来する表現で、指導者の方針に従うだけの存在というニュアンスを含む。採決時の頭数として重要だが、政策的な発言
政治家・官僚・財界の三者が密接に結びついた権力構造のこと。「政官財の鉄の三角形」と呼ばれ、政治家が政策決定、官僚が行政執行、財界が政治献金という形で相互依存の関係を築く。日本の高度経済成長を支えた一方
政党が連立政権には参加しないが、特定の政策や法案について協力する関係。閣外協力とも異なり、より緞が緊くない協力関係である。少数与党の場合に、法案ごとに野党と協力する形態として行われる。政策単位での柔軟
国会や党内での採決において、自らの主張が多数を得られるよう議員への働きかけや交渉を行うこと。総裁選や重要法案の採決前に活発に行われる。派閥領袖や幹部が中心となり、支持の確約や反対派の切り崩しを図る。ポ
政治的な合意や取り決めを公にせず、非公式に行うこと。日米安全保障条約の改定時の核持ち込みの密約や、沖縄返還における密約などが知られる。2009年の民主党政権が外務省の密約調査を行い、その存在が確認され
政治家・官僚・業界の三者が密接に結びつき、相互に利益を供与し合う構造を指す政治用語である。政治家は業界から政治資金や票を得、官僚は天下り先を確保し、業界は規制緩和や補助金を得るという相互依存の関係であ
政党全体が一丸となって結束し、共通の目標に向かう体制を指す。党首選挙後や国政選挙前に、党内の対立を乗り越えて一致団結することを呼びかける際に使われる。挙党態勢の構築は党の求心力を示す重要な指標であり、
選挙に当選するために必要とされる三要素を指す政治用語である。地盤は強固な支持基盤や後援会組織、看板は知名度やネームバリュー、鞄は選挙資金を意味する。世襲議員は親からこの三つを引き継ぐため有利とされる。
政治家・官僚・業界の三者が相互に利益を供与し合う関係構造を指す。政治家は業界から政治献金や票を得、業界に有利な政策や予算を実現する。官僚は予算や許認可権限を行使し、退職後に天下り先を得る。業界は規制や
政治家が引退や辞任の際に、最後に華々しい役職や実績を得て政治生活を終えることを指す永田町用語である。大臣ポストや党の要職への起用、勲章の授与などが花道として語られる。引退を表明したベテラン議員に対する
市民が政治や社会問題について適切に理解し、判断し、行動する能力を指す。政治制度や政策の理解、メディア情報の批判的評価、政治参加の方法などを含む包括的な概念である。18歳選挙権の導入に伴い、主権者教育の
統治や統制を意味する英語由来の用語で、政府・企業・団体などの組織運営のあり方を指す。政治の文脈では、政府が一方的に統治するのではなく、市民社会や民間セクターとの協働による多元的な統治を意味する。コーポ
説明責任と訳され、政治家や行政機関がその活動や決定について国民に対して説明する義務を指す。民主主義の根幹をなす概念であり、税金の使途、政策の効果、意思決定の過程などを透明にすることが求められる。情報公
政策研究や提言を行う専門的な調査研究機関である。米国ではブルッキングス研究所やRANDコーポレーションなどが著名で、政策形成に大きな影響を与える。日本では野村総合研究所、日本総合研究所、政党シンクタン
政治家が自らの選挙区において支持基盤を築き、維持・強化する活動のことである。後援会の運営、地元行事への参加、冠婚葬祭への出席、地域の課題解決への取り組みなど多岐にわたる。「地盤・看板・かばん」の三要素
各府省が自らの組織の利益や権限の拡大を優先することを指す政治用語である。国益よりも省益を優先する官僚の体質は「縦割り行政」の弊害として指摘され、政策の総合調整や横断的な取り組みの妨げとなると批判されて
国会議員の公設秘書に支払われる給与である。各議員には政策秘書1名、第一秘書1名、第二秘書1名の計3名の公設秘書が認められ、その給与は国庫から支給される。秘書給与の不正受給や架空秘書の問題が過去に繰り返
国会内における各政党の実務責任者であり、議院内での党活動を統括する役職である。国会対策委員長とともに国会運営の実務面を担い、本会議や委員会での議員の出席管理、議事日程の調整などを行う。特に少数政党では
国会運営委員会の理事会の略称で、国会の議事日程や運営方法を協議・決定する実質的な意思決定機関である。各党派の理事が出席し、法案の審議順序、本会議の開会日時、議事進行の方法などを協議する。全会一致が原則
2005年の郵政解散総選挙における小泉純一郎首相の政治手法を表した表現である。郵政民営化の賛否を争点に一本化し、反対派への刺客候補擁立やワンフレーズポリティクスで國民の支持を集めた。メディアを巧みに活
永田町の政界用語で、利権や金脈が絡む政治的なルートや人脈を指す隠語。シルクロードになぞらえた表現。政治家や業界関係者の間で使われる。特定の政策決定に影響力を持つ非公式な人脈やルートを意味する。
永田町の業界用語で、議会運営や党内調整において強い影響力を持ち、交渉を力強く推進する議員を指す。根回しや説得力に優れた議員に対して使われることが多い。党の国会対策委員会などで活躍する議員を指す場合があ
政治的な立場や所属が定まらず、状況に応じて態度を変える政治家を指す永田町の隠語。特定の派閥や政策に一貫したコミットメントを持たない。選挙や政局の動向に応じて支持先を変える議員に使われる。
永田町の業界用語で、政策や予算の優先度を示す3段階評価の最上位。松竹梅の序列で最も重要・高額な案を意味する。予算要求や政策パッケージの説明時に使われる。最も理想的な選択肢を指す。
永田町の業界用語で、政策や予算の優先度を示す3段階評価の中間。松竹梅の序列で中程度の案を意味する。予算要求や政策提案において現実的な選択肢として提示されることが多い。バランスのとれた妥協案を指す。
永田町の業界用語で、政策や予算の優先度を示す3段階評価の最下位。松竹梅の序列で最も控えめな案を意味する。最低限の予算や最小限の政策変更を指す。交渉の出発点として提示されることがある。
永田町の業界用語で、様々な関係者や利害関係を調整し取りまとめる能力を指す。雑多な事柄を処理する力量。根回しや調整に長けた政治家や官僚に対して使われる。党内調整や法案審議の場面で重要とされる。
永田町の業界用語で、政治的に最も格式の高い席や立場を指す。日本の伝統的な部屋の構造に由来する。派閥の領袖や党の重鎮が占めるポジションを意味する。会議や宴席での席順が政治的序列を反映する文化がある。
永田町の業界用語で、政治家が夜間に行う非公式な会合や接待の場を指す。料亭政治や夜の会食での情報交換を意味する。政策の根回しや人事の調整が行われる場として機能する。近年は透明性の観点から批判されることも
自民党本部が所在する東京都千代田区の地名。自民党の代名詞として使われる。永田町が国会周辺を指すのに対し、平河町は自民党の党組織や党運営を象徴する。党三役の決定や総裁選の駆け引きの舞台として言及される。
東京都千代田区の地名で、公明党本部が所在する。公明党の代名詞として使われることがある。自公連立政権における公明党の動向を指す際に用いられる。平河町(自民党)と対で使われることが多い。
首相の動静を専門に取材する記者のこと。各報道機関が若手記者を配置し、首相の日常の行動を追いかける。首相動静欄の情報源となる。非公式な発言やオフレコの取材も行う。政治記者の登竜門的なポジションとされる。
大臣のポストに強い執着を持ち、入閣を切望する政治家の姿勢を揶揄する永田町用語。当選回数を重ねた中堅議員に多く見られる。組閣人事における政治的駆け引きの際に使われる表現。政策より地位を優先する姿勢への批
内閣の大臣ポストや党の役職をめぐる政治家間の競争。組閣人事や党役員人事の際に活発化する。派閥の推薦や当選回数が重要な要素となる。政治的な駆け引きやロビー活動が行われる。適材適所と派閥のバランスの調整が
首相の親しい人物ばかりで構成された内閣を批判的に言う表現。実力よりも個人的な関係を重視した人事と見なされる。安倍第一次内閣などでこの表現が使われた。政策的能力よりも忠誠心が登用基準になっているとの批判
政策的実務能力を重視して編成された内閣。派閥のバランスよりも専門性や政策立案能力を基準に大臣を選ぶ。危機管理や改革推進の際に強調されることが多い。お友達内閣とは対照的な評価を持つ表現。
党内の各派閥やグループから幅広く人材を登用した内閣。党内結束を図る目的で編成される。総裁選後など、党内融和が求められる局面で強調される。対立候補の陣営からも人材を登用することで一体感を演出する。
女性閣僚の登用を特に重視した内閣編成を指す。女性活躍推進政策のアピールとして強調される。安倍政権以降、女性大臣の数が注目されるようになった。ジェンダー平等の観点から評価される一方、実質を伴うかが問われ
政治家が経歴や肩書きを得ることで権威を高めることを指す永田町用語。大臣経験や党の要職を務めることで得られる。総裁選や代表選への出馬に必要な実績作りとして機能する。実務能力よりも肩書きを重視する姿勢への
永田町の業界用語で、下駄に小石が挟まったように、小さな障害や不快な問題が付きまとうことを指す。政策過程で予想外の小さな問題が生じることを表現する。重要な法案審議などでの細かな障害に使われる。
無謀な挑戦や勝ち目のない戦いに挑む政治家を指す永田町用語。セルバンテスの小説の主人公に由来する。総裁選での無謀な出馬や、勝算のない政策提言に使われる。理想主義的で現実離れした行動への揶揄を含意する。
政治の動きや局勢を読む力がない政治家を指す永田町用語。政局の流れや空気を読めないことを意味する。タイミングを誤った政策判断や人事を行う政治家への批判的表現。政治的な知恵や経験が不足していることを示唆す
政治的な動きが消滅し、静かな状態にあることを指す永田町用語。国会閉会中や大きな政治イベントのない時期に使われる。政局が動かない小康状態を表現する。政局オンの対義語として用いられる。
政治的な問題や事態を収束させることを指す永田町用語。不祥事やスキャンダルの処理、政策転換の際に使われる。議員の辞任や更迭などによる局面の収拾を意味する。歌舞伎の幕引きになぞらえた表現である。
政策や予算の優先度を3段階で示す永田町の業界用語。松が最上位、竹が中間、梅が最下位を意味する。予算要求や政策提案の説明時に、複数の選択肢を示す際に使われる。日本の伝統的な格付けから転用された政治用語で
政治的な動向を探るために意図的に情報を流すこと。観測気球とも言われる。政府や党幹部が世論の反応を見るために非公式に情報をリークする。メディアを通じた世論操作の一形態と見なされることもある。
事実と異なる内容や未確認情報を基に書かれたニュース記事。政治部門では観測記事が結果的に飛ばしになることがある。記者の誤報や意図的な情報操作によるものがある。政治家や政党の信用に影響を与えることがある。
政治記者の中でも特に筆力があり、影響力のある記者を指す永田町用語。記事やコラムを通じて世論形成に大きな影響力を持つ。政治家もその動向を気にかける存在である。ペン(ペンネーム)を持つ記者として認知される
政治記者やジャーナリストの親睦団体や交流組織。政治家と記者の非公式な情報交換の場として機能する。オフレコ懇談会などの形で政治家と記者が交流する。報道の中立性や独立性の観点から批判されることもある。
永田町の業界用語で、首相官邸や大臣室での非公式な面会を指す。正式な面会記録に残らない形で行われる。政策の事前調整や根回しの手段として利用される。首相動静に記載されない会談を意味する場合がある。透明性の
永田町の業界用語で、国会議員が外部の有識者や関係者と行う非公式な意見聴取。内覞が内部的な面会であるのに対し、外覞は外部との接触を指す。政策立案の参考として行われる。利益誘導や癒着の温床になりうるとの批
永田町の業界用語で、対等な立場での会議形式を指す。上下関係なく自由に意見を述べる場として設定される。諮問会議や有識者会議で採用されることがある。従来の上座・下座の序列を排した民主的な議論の場を意味する
政治の場での記者会見や公式行事における撮影機会。首脳会談やサミットなどで設定される。政治的メッセージを視覚的に伝える手段として重要視される。握手や署名式などの場面が典型的である。メディア対応の重要な要
首脳会談や国際会議の冒頭で報道陣に公開される撮影の機会。限定された時間内で写真・映像撮影が行われる。外交の場での演出として重要な役割を果たす。頭撮りとも呼ばれる。政治家のイメージ戦略の一環として活用さ