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政治思想・政治学の政治用語一覧

35語の政治用語を収録しています

民主主義

人民が政治に参加し、多数決により意思決定を行う政治体制。直接民主主義と間接(代表)民主主義がある。日本国憲法は国民主権を基本原則とする。普通選挙、言論の自由、法の支配が三本柱とされる。多数決の横暴を防…

自由主義

個人の自由と権利を重視する政治思想。国家権力からの個人の自由の保護を基本理念とする。経済的自由と政治的自由の両面がある。近代憲法主義の基盤となる思想。日本では自由民主党がその名に自由主義を含むが、実際…

社会主義

生産手段の社会的所有と平等な分配を目指す政治思想。資本主義の矛盾を克服する思想として発展した。社会民主主義と共産主義という二つの潮流がある。日本では社会党が社会主義を掲げたが1996年に解党。現代では…

共産主義

私有財産の廃止と労働者階級による政権樹立を目指す政治思想。マルクスとエンゲルスの理論に基づく。ソ連の崩壊以降、政治体制としての影響力は減少。日本では日本共産党が共産主義を掲げる政党として存続する。現代…

保守主義

伝統や既存の社会秩序を重視し、急激な変革を警戒する政治思想。エドマンド・バークに由来する近代的保守主義が代表的。日本では自民党が保守政党として位置づけられる。憲法改正や安全保障政策で保守的立場が鮮明に…

新自由主義

市場経済と小さな政府を重視する政治経済思想。規制緩和、民営化、自由貿易を推進する。サッチャーやレーガン政権で実行された。日本では小泉構造改革が新自由主義的政策と評された。格差拡大や社会保障の弱体化が批…

社会民主主義

資本主義経済を前提としつつ、福祉国家と再分配を重視する政治思想。北欧諸国の政治モデルとして知られる。民主的な手続きを通じた漸進的改革を目指す。日本では社会民主党(旧)や立憲民主党の一部がこの立場に近い…

第三の道

新自由主義と社会民主主義の中間を目指す政治路線。イギリスのトニー・ブレア首相やアメリカのクリントン大統領が提唱した。市場経済を受け入れつつ社会的公正も追求する。日本では民主党政権がその影響を受けたとさ…

全体主義

国家が社会や個人のあらゆる領域を統制する政治体制。ファシズムやナチズム、スターリニズムが歴史的な例。一党独裁、秘密警察、プロパガンダが特徴的手段。ハンナ・アーレントが『全体主義の起源』で分析した。民主…

権威主義

政治的自由や民主的手続きを制限しつつ、強い中央権力による統治を行う政治体制。全体主義と民主主義の中間的な位置づけ。一定の多元性を許容するが、政治的競争は制限する。ロシアや中国などの現代国家でこの特徴が…

多元主義

社会には多様な利益集団が存在し、その競争と協力が政治を形成するという考え方。ロバート・ダールが代表的な理論家。利益団体や市民団体の政治参加を重視する。一元的な権力集中を否定する思想。民主主義の基盤とし…

政治参加論

市民が政治に参加することの意義や方法を論じる学問領域。投票行動、社会運動、政治献金など多様な参加形態がある。投票率の低下や政治的無関心が現代の課題。インターネットを通じた新しい参加形態が注目される。参…

熟議民主主義

市民が十分な情報と時間をかけて議論し、合意を形成する民主主義の形態。ユルゲン・ハーバーマスが代表的な理論家。単なる多数決ではなく、質の高い議論を通じた意思決定を重視する。市民討議会やパブリックコメント…

参加民主主義

市民が政策形成過程に直接関与することを重視する民主主義の形態。代表制だけでなく、市民の直接参加を拡大することを目指す。住民投票、パブリックヒアリング、タウンミーティングなどが具体例。熟議民主主義とも関…

直接民主制

市民が直接政策を決定する政治制度。古代ギリシャのアテネが歴史的起源。住民投票、国民投票、リコールなどが具体的な制度。日本では憲法改正の国民投票や地方自治の住民投票が制度化されている。大規模社会での実現…

間接民主制

代表者を選び、代表者が政策を決定する政治制度。議会制民主主義とも呼ばれる。日本を含む多くの現代国家が採用する政治制度。選挙を通じて国民の意思が反映される。直接民主制の要素も部分的に取り入れられている。

多数決

複数の選択肢から過半数または多くの支持を得たものを採用する意思決定方法。民主主義の基本的な意思決定原理。単純多数決と特別多数決がある。少数意見の尊重とのバランスが重要とされる。多数の横暴を防ぐ仕組みが…

少数意見の尊重

多数決の際に少数派の意見も考慮すべきという民主主義の原則。多数の横暴を防ぎ、少数者の権利を保護する。国会審議では野党の質疑権や少数会派の発言権が保障される。憲法改正の高いハードルも少数意見保護の一形態…

合意形成

異なる立場の関係者が議論を通じて一致点を見いだす過程。多数決だけでなく、全員が納得できる結論を目指す。日本の政治では根回しや事前調整が合意形成の手段となる。政策形成や紛争解決のための重要なプロセス。コ…

政治的正統性

政権が支配する正当な理由や根拠を持っていると認められる状態。マックス・ウェーバーが伝統的、合法的、カリスマ的の3類型を提示。選挙による民主的正統性が現代の基本。内閣支持率の低下は政治的正統性の動揺を示…

政治文化

国民の政治に対する意識、態度、価値観の総体。政治参加への意欲、政治的信頼、民主主義への支持などが含まれる。アーモンドとヴァーバの『市民文化』が代表的研究。日本の政治文化は合意形成型とされる。政治意識の…

政治社会化

個人が政治的知識、態度、価値観を獲得する過程。家庭、学校、メディア、仲間集団が政治社会化の主要なエージェント。幼少期から成人に至るまで継続的に行われる。政治教育や主権者教育とも関連する。世代間の政治意…

政治的無関心層

政治に関心を持たず、投票や政治活動に参加しない人々。投票率の低下や政党離れとして現れる。特に若年層の政治的無関心が課題とされる。政治不信や政治的疑似感が背景にある。主権者教育の充実が対策として議論され…

シビックテック

IT技術を活用して市民参加や行政の効率化を図る取り組み。オープンデータ、オンライン議論、電子投票などが含まれる。行政の透明性向上や市民の政策形成への参加を促進する。デジタルトランスフォーメーションとも…

政治運動

政治的目的を達成するための組織的な市民活動。デモ、署名運動、ロビー活動、市民運動など多様な形態がある。憲法で保障される集会・結社の自由に基づく。社会変革の原動力として機能することがある。近年はSNSを…

市民社会

国家と個人の間に存在する自発的な組織や団体の総体。NPO、NGO、ボランティア団体、業界団体などが含まれる。民主主義の基盤として重要な役割を果たす。政府の監視や政策提言の機能を持つ。公共圏とも密接に関…

公共圈

市民が自由に議論し意見を交換する公開的な言論空間。ハーバーマスの提唱した概念。メディア、集会、SNSなどが公共圏の場となる。民主的な意思形成の基盤として重要。インターネットの発達により公共圏のあり方が…

ガバナンス改革

統治の仕組みや方法を見直し、より効率的・透明な行政運営を目指す取り組み。政府、民間、市民の協働による統治を重視する。行政改革、規制改革、地方分権などが含まれる。情報公開やアカウンタビリティの向上が重要…

トリクルダウン理論

富裕層が豊かになれば、その富が社会全体に滴り落ちて全体が豊かになるという経済理論。新自由主義的な政策の根拠としてしばしば引用される。法人税減税や富裕層への優遇措置の正当化に使われる。実証研究ではその効…

スピルオーバー理論

特定の分野での統合や協力が他の分野にも波及するという理論。欧州統合の過程を説明する理論として発展した。経済統合が政治統合へと発展するメカニズムを説明する。エルンスト・ハースが提唱した新機能主義の中心概…

合理的選択理論

政治的行為者が費用と便益を計算し合理的に行動するという前提に基づく政治学の理論。経済学の方法論を政治学に応用する。投票行動、政党の行動、官僚の行動などを分析する。ダウンズやオルソンが代表的な理論家。政…

投票のパラドックス

合理的な個人にとって投票のコストが便益を上回るため、投票しないのが合理的となる矛盾。自分の一票で選挙結果が変わる確率が極めて低いことが背景。それにもかかわらず多くの人が投票する理由を説明する理論が模索…

デュベルジェの法則

小選挙区制は二大政党制を生み、比例代表制は多党制を生むという政治学の法則。フランスの政治学者デュヴェルジェが提唱した。選挙制度が政党システムに与える影響を分析する。日本の小選挙区比例代表並立制ではその…

鏃の三角形

政治学における権力関係のモデルで、政治家・官僚・利益団体の3者の密接な関係を指す。鉄のトライアングルとも呼ばれる。族議員と所管官庁と業界団体が相互に利益を供与し合う構造。日本の政官業の癒着構造を説明す…

メディアン投票者定理

有権者の政策選好が正規分布する場合、候補者は中位投票者の選好に合わせるという定理。ダウンズの中位投票者定理とも呼ばれる。二大政党の政策が中道に収斂する傾向を説明する。選挙競争における候補者の戦略を分析…